何のために我慢するの? 違和感はその場で伝えた方がお互い幸せになれる!
普段は別々に生活をしながら、たまに一週間~二週間くらい一緒に暮らす『ゆる同棲』というスタイルを選択している私たち。
このカテゴリーでは『持続可能な同棲生活』について研究しています。
はーい! まちまちだよ!
今回の話題は『違和感を伝えるタイミング』。
同棲中に違和感を覚えなかったのかというと、ぜんぜんそんなことはなくて、ちょいちょいモヤモヤしてた。
イライラする前に伝えた方がお互いに嫌な思いをしなくていい!
今回モヤモヤしたのは、
- 食器洗い
- 音
- シャンプー
主にこの三つ。
「そんな小さいことで」とツッコミたくなるくらい些細なことばかりだ。伝えるのに必要な勇気やエネルギーのことを考えると、我慢した方が楽な気がする。
だけど、この同棲のテーマは『持続可能な同棲』。一週間だけなら「まあ、いっか」と流せるかもしれないけど、ずっと続けていこうと思ったら途中で我慢できなくなるだろう。
我慢できなくなった時点で伝えることもできるけど、「イライラするまで我慢するのって無駄じゃない?」と思ったので、途中から『違和感を覚えたらなるべくすぐに伝えること』を意識してみた。
最初はイライラしたタイミングで伝えるので精一杯だったけど、何度かやってくうちに伝えることに抵抗がなくなっていって、そのうち自然とイライラする前に伝えられるようになった。
この記事では、勇気を振り絞って違和感を伝えてみた結果と、そこからどうやって違和感を伝えるスピードが速くなっていったのか、イライラする前に伝えることで何が変わったのかなどを、実際のエピソードを交えながら紹介したい。
「音が気になるからイヤホンを付けてほしい!」
彼がイヤホンを付けずにアニメを観始めた時、とっさに「うるさい」と思ったけど、イヤホンをしたら窮屈なのかもしれないと思って言えずにいた。
しかし、不快なものは不快だ。アニメの音が気になって何も考えられない。何も考えられないので自分がいま何をしたいのかもわからない。結果、無駄に時間が流れていく。
部屋にこもって耳栓(業務用のイヤーカフを愛用している)をしてみたものの、それはそれで不快なので、いつもみたいにすらすらとアイディアが浮かんで来ない。
脳を休める時間がなくなって本格的にイライラしてきたので、これ以上は我慢できないと、控えめに自分の状況を伝えてイヤホンを付けてくれるようにお願いしてみた。
そしたら、あっさり付けてくれた。
曰く、私と話したいからイヤホンを付けていなかったらしい。
「あれ、そんな可愛い理由だったの?」と思わず胸きゅん。
同時に、私はいったい何を我慢していたのだろう? と、急に我慢することが滑稽に思えてきた。
「今日はもう食器洗いしたくない!」
その次のモヤモヤポイントは食器洗い。イヤホンの件からそう時間を置かずに、今度は食器洗いが嫌になった。
その時点で若干イライラしていたのだけど、『我慢できなくなったら言おう』と思ってとりあえず続行。
が、そこで疑問が。
『何でわざわざイライラするまで我慢するんだろう。どうせ嫌っていうなら、イライラする前に言った方が相手も嫌な気持ちにならなくて済むんじゃ?』
いま思うと、すごく当たり前のことなんだけど、その時までは『我慢できなくなるまでは我慢した方がいい』という謎の理論に縛られていたのだ。
イライラが落ち着いた頃に言えそうなタイミングが来たので、「あのね、今日はもう食器洗いしたくないの」と伝えてみた。
そしたら、こちらが拍子抜けするくらいあっさり「いいよいいよ」と引き受けてくれた。(ちなみに、それまでも私一人でやっていたわけではなくて、彼もなるべく自分の分は自分で洗うようにしてくれていた。)
それだけでも「えっ、いいの? してくれるの!?」と衝撃だったのだけど、それ以降も、私が洗い物をしていると、わざわざベッドから起きだしてきて「洗い物、俺がやるよ」と言ってくれたり、私がやってしまう前に「この分の洗い物は俺がやるからね」と申し出てくれたりした。
ただのノロケになってしまうけど、「君に嫌な思いはさせない」という意思が感じられてすごくかっこよかった。
イライラする前に伝える方が難易度は低い!
食器洗いの一件以降、彼に対する信頼が増して、楽に違和感を伝えられるようになった。自然と、イライラする前の段階で感じたことを口にすることが増えた。
これまで、『イライラしてから伝えるよりも、違和感を覚えた瞬間に伝える方が難易度は高い』と思い込んでいたのだけど、実際にやってみると、イライラする前の段階で伝える方が変なエネルギーを使わなくて楽だし、無駄にイライラする時間が減って、より二人の時間を楽しめるようになるということがわかった。
これは彼に確認したわけではないから推測だけど、たぶん、相手側もイライラしてから言われるより、イライラする前に素直に甘えてもらった方が嬉しいと思う。
「違和感を覚えてから口にするまでが早くなったね」と喜んでくれた!
同棲最終日にふり返り会をやた時に、彼から「違和感を覚えてから口にするまでが早くなったね」と喜ばれた。成長したねって。
【トラブらない??】
— 北@雇われ地主 (@seizogakuen) 2019年2月12日
基本的に、お金に気をつければ案外トラブらない。今回相談したのは【シャンプー】女将はかなり高級なシャンプーを使っているけれど、そのシャンプーはなぜか僕に合わなかったので、別のシャンプーを利用。
あと、女将が気になるところをよく言ってくれるようになった。
総評として、実家にあまり居場所がなかった僕としては、女将ルールは大して気にならず、さらに女将の伝え方も良い。
— 北@雇われ地主 (@seizogakuen) 2019年2月12日
そもそも、あっちこっち行くのだから、ただ女将に会えることが純粋に嬉しい。
ただ、このお試し同棲期間のおかげでお互いが無意識に抱えていたストレスを視覚化できた。
私としては、いろいろ言いすぎて不自由な思いをしていないだろうか、と気になっていたのだけど、彼的には問題なかったらしい。
むしろ、私が違和感を伝えることが、彼にとっても嬉しいことだとわかって気が楽になった。
些細な気になるポイントを口にしていくことで、それまで見えなかった部分が可視化されると、コミュニケーションがどんどん楽になっていく。
今回の同棲ではそのことも強く実感した。
ちなみに、三つ目のモヤモヤ、シャンプーに関しては、『自分のシャンプーを使ってほしくない私』と『使いたくない彼』とで欲求が一致した。
話し合うことが苦手な人はワークショップで一緒に練習しましょう!
2月28日の19時~(大阪・京橋)、3月25日・時間未定(名古屋)で恋愛ワークショップを開催しています。
深刻になりがちな話し合いを遊びに変える魔法を伝授するよ!
これができたのは、お試し同棲期間中に例のワークショップができたのも大きい。これの存在のおかげでいつも以上に二人で話し合う時間がとれた。ここでのワークを僕ら同士でやってもかなりの効果が。https://t.co/RGffHG7kix
— 北@雇われ地主 (@seizogakuen) 2019年2月12日
このワークショップは、『やる度に自分たちの仲が深まって、同時に周りのカップルたちも幸せになるようなものを生み出したい』という欲から生まれたもの。
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さいごにひとこと
何で今までわざわざイライラするまで我慢してたんだろう。
謎だ……。